赤ちゃんを待つあなたへ 専門医が答える不妊治療Q&A
高橋 敬一
Q.どうして不妊症になるの?
Q.妊娠しやすい体づくりのポイントは?
Q.夫に原因がある場合はどうすればいいの?
“ベビ待ち"女性の疑問と不安をすべて解消!
愛する人と結ばれ、赤ちゃんを授かりたい――
女性に生まれたからには母親になりたいと願う人は多いでしょう。
ところが近年、不妊症に悩む夫婦が増え続けています。
不妊症とは、妊娠を希望して定期的にセックスをしていながら、1年経っても妊娠に至らない状態のこと。
国立社会保障人口問題研究所が2010年に行った調査によると、
不妊のために検査や治療を受けたことがある夫婦は6組に1組、
何らかの不妊治療を行っている夫婦は全国で50万人にも上ります。
また不妊治療の一つである体外受精で生まれる子どもは年間4万人以上、出生児21人に1人の割合でその数は増え続けています。
患者数が増え続ける理由の一つとして、原因不明の不妊症が多いことが挙げられます。
女性の身体は、ホルモン系統と子宮・卵巣の構造が複雑です。
卵子と精子が出会い、受精して着床する――
最新の検査技術をもってしても、
妊娠のプロセスのどこに問題が生じているのか、特定することは難しいのが実情です。
そこで本書では、国立金沢大学医学部を卒業後、虎の門病院産婦人科、米国ワシントン大学などで不妊症治療や体外受精、内視鏡手術などのトレーニングを積み、技術を磨いた著者が、
不妊治療にまつわる患者の疑問に丁寧に回答していきます。
著者は1999年に千葉県初となる不妊治療専門クリニックを開業した後、17年間で累計1万例もの実績を積み上げてきました。
長らく孤独な闘いに心を痛めていた女性が、やっとの思いで授かった我が子を腕に抱いて涙する――
そんな場面に立ち会ったことも数知れません。
妊娠と年齢の関係。卵子・精子の状態をどう判断するか。
女性・男性双方の妊娠しにくい要因にどう対処するか。
そして高度生殖医療でできることと、できないことは何か――。
“ベビ待ち"の先輩たちがどのように治療と向き合い、乗り越えていったのか、
実際の声に触れることで参考になる情報が得られるはずです。
正しい知識を得て、希望をもって前向きに不妊治療に向き合っていってほしい。
そして一組でも多くの夫婦に、最愛の我が子を腕に抱いてほしい――。
悩める読者にとって問題解決の道筋を示す一冊になれば、著者としてこれに勝る喜びはありません。
著者について
■ 高橋 敬一/タカハシ ケイイチ
医師。高橋ウイメンズクリニック院長。
1985年、国立金沢大学医学部を卒業後、国立病院医療センター(国立国際医療センター)での研修を経て、1989年、虎の門病院産婦人科に入局。
不妊症、体外受精、内視鏡手術などのトレーニングを受ける。
1995年、アメリカ国内の格付けでトップ10と評価された大学病院を有する、ワシントン大学(シアトル)に留学。
1999年4月、独立。千葉県初の不妊治療専門クリニック、高橋ウイメンズクリニックを開業。
以降17年の長きにわたり、年間1000名以上の妊娠をサポートしてきた。


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