預金封鎖に備えよ マイナス金利の先にある危機
小黒一正
マイナス金利政策を含む現在の異常な金融政策の失敗は、
日本を〝第2の敗戦〟に陥れるかもしれない――。
日本では第二次世界大戦の直後、
「預金封鎖」「通貨切り替え」「財産税」などの
国民資産を暴力的に収奪する政策が断行された。
消費税増税が延期され、財政破綻がいっそう現実味を帯びるいま、
再びそのリスクが迫っている。
元財務官僚の経済学者が、最悪のシナリオを予測。
「国家の収奪」に備える資産防衛法についても解説する。
【内容】
◆序章 預金封鎖への道
増税延期で現実味を帯びてきた「財政破綻」
「異次元緩和」の限界は数年後に訪れる
金融政策とは、現金と国債の等価交換に過ぎない
金融政策の原資は私たちの預金
金利正常化で財政はにわかに逼迫
マイナス金利政策で「預金課税」へ
国債とともに預貯金が消滅?
◆第1章 消費税増税なくして財政再建なし
消費税増税延期の衝撃
なぜ増税が必要なのか
「8%への消費税率引き上げが経済に悪影響」の嘘
軽減税率の導入は、百害あって一利なし
◆第2章 失敗だらけの金融政策
「マイナス金利政策」はやがて行き詰まる
マイナス金利はデフレを深刻化させる
「国民負担なき財政再建」の虚妄1――量的緩和は〝打ち出の小槌〟ではない
「国民負担なき財政再建」の虚妄2――新規国債発行か預金課税かの2択
日銀がマネタリーベースを拡大しても、民間融資は増えない
◆第3章 財政再建、待ったなし
将来の債務残高のGDP比は320%超に
財政再建の本気度が伝わらない理由
社会保障改革は難しくない
「ヘリコプターマネー」は日本を救うか
◆第4章 終戦直後の教訓――財政はいかにして〝健全化〟されたのか
国民の激しい痛みなくして財政健全化なし
イギリスの財政健全化は日本の参考になるか
◆第5章 財政危機に「出口」はあるか――国と個人の〝処方箋〟を考える
財政危機はどのように訪れるか――東京財団の政策提言より
日銀の「脱出戦略」のカギは預金封鎖にあり
資産防衛の決め手は「仮想通貨」か
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